2013年7月2日火曜日

第15回JSSBのお知らせ

第15回JSSBは、7月11日(木)です。今回は理研CDBの上田泰己先生にセミナー発表をしていただく予定です。奮ってご参加ください!

17:00-17:30 開場/ティータイム
17:30-18:30 セミナー発表

上田 泰己

プロジェクトリーダー

独立行政法人 理化学研究所 システムバイオロジ ー研究プロジェクトタイトル:
哺乳類概日時計のシステム生物学・合成生物学
 
タイトル
哺乳類概日時計のシステム生物学・合成生物学

要旨
生体の中に流れる時間は、砂時計が時を数えあげるようにとめどもなく不可逆的に流れることもあれば、機械時計が一回りするようにある種の規則に従ってまき戻ることもある。時間はいったいどのように体内に表現されているのであろうか?

哺乳類概日時計をモデル系として時間の内部表現の問題、とりわけ規則性を持つ外部環境の内部表現機構の理解に取り組んできた。これまでに哺乳類概日時計の転写ネットワークの全体像を解明することを通じて自律発振機構(概日時計が恒常的な環境下において自発的な振動を生み出す仕組み)、温度補償性(概日時計の周期が温度変化に影響されずに生理条件範囲内で一定であること)やシンギュラリティ現象(概日時計が真夜中の光を浴びると停止してしまう現象)といった長年にわたる謎に取り組んできた。例えば温度補償性を解析する過程では、カゼインキナーゼIε/δというリン酸化酵素が周期を決定し、またこの酵素が時計タンパク質由来の基質をリン酸化する反応が、生化学の常識に反して温度依存性を持たないことを見出した。周期を決定するこのリン酸化反応は化学的摂動には柔軟に変化し、温度条件には頑強であることから時間を数え上げる機構には柔軟かつ頑強な性質が備わっていることが見えてきている。

これらの仕事を通じて、変動する外部環境が生体内部に分子細胞システムとして表現される様態が露わになりつつある。本講演では、これまでの細胞レベルの概日時計や新たに開始した個体レベルの睡眠・覚醒リズムに焦点を当てて最新の知見を紹介をする。

参考文献: Nature 418: 534-9 (2002),PNAS : 101:11227-32 (2004),Nature Genetics 37:187-92 (2005) Nature Genetics, 38:312-9 (2006),Nat Cell Biol. 9:1327-34 (2007),Nature 452, 317-22, (2008) PNAS 05, 14946-51 (2008),Nat Cell Biol. 10, 1154-63(2008),PNAS 106, 9890-5 (2009).PNAS 106, 15744-9 (2009), Curr Biol.20(24):2199-206.(2010),Cell144(2):268-81 (2011), PNAS (2012), Cell Rerpots (2012).

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Dojindo様

会場へのアクセス
車の方→N. Wolfe stに路駐可(~$0.5/hr)
1. Preclinical Teaching Building (PCTB、N. WolfeとMonumentの北東角)に入る。
2. フロントでIDをみせてサインアップし、リストバンドもらう。
3. 行き先は490 Rangosと書いてください。
4. Green Cafeを通り過ぎた奥のエレベータで3階へ。
5. 右(北方向)へ向かい、Rangos Research Buildingにつながる橋を渡る。
6. 490の部屋は橋を渡ってすぐ左にあります。
*Rangosビル入り口はエレベーター起動に専用バッヂが必要です。

当日の連絡先

443-287-7668 (井上office)
443-801-6419(宮本cell)
HP: http://www.jssbaltimore.com/home

宮本

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